最新ホカのランニングシューズ チャートと選び方

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こんにちは!「スポーツシューズNAVI」運営者のFです。

最近、ランニングシーンで本当に良く見かけるようになったホカ(HOKA)。あの独特な厚底フォルム、気になりますよね。ただ、いざ選ぼうとすると、「クリフトン」「マッハ」「ボンダイ」…モデルがすごく多くて。

「ホカ ランニング シューズ チャート」と検索してみても、たくさんのモデルが並んでいて、結局自分にどれが合うのか、選び方の軸がわからないと難しいですよね。人気のクリフトンとマッハの比較も知りたいし、マラソン初心者ならどれがいいのか、あるいは安定性や反発性の違いって何?とか。さらには、モデルごとにサイズ感が違うという話もあって…。「買って失敗したくない」というのが本音だと思います。

私も最初は本当に迷いました。どのモデルも魅力的に見えるんですけど、自分の走り方やトレーニングの目的、目指すタイムに合ってないと、せっかくの性能も活かせないですからね。

この記事では、そんなホカのちょっと複雑なラインナップを、できるだけ分かりやすく整理していきます。私が調べた情報をもとに、専門用語はなるべく噛み砕きつつ、目的別やレベル別のチャート形式で、あなたにピッタリの一足を見つけるお手伝いができればと思います!

  • ホカシューズの基本的な分類(クッション・反発性)
  • 人気モデル(クリフトン、マッハ等)の徹底比較
  • マラソン目標タイム別のおすすめモデルチャート
  • 失敗しないためのモデル別サイズ感ガイド

目的別ホカ ランニング シューズ チャート

まずは、あなたがランニングシューズに何を一番求めるか、という「目的」で分類してみましょう。ホカのシューズは、ここ数年でラインナップが広がり、大きく「快適さ(クッション)」を重視する伝統的なモデルと、「スピード(反発性)」を重視する新世代のモデルに分かれてきているんです。まずはこのチャートで全体像を掴んでみてくださいね。

選び方の基本:クッションと反発性

ホカといえば、やっぱり「マシュマロのような厚底クッション」が代名詞ですよね。あのフカフカした感触は、一度体験するとクセになるかもしれません。

そして、もう一つの大きな特徴が「<span class=”marker-yellow”>メタロッカー(Meta-Rocker)</span>」と呼ばれる、ゆりかご(ロッカー)形状のソールです。これが着地から蹴り出しまでの一連の動きをスムーズにして、コロンと転がるように自然と足を前に運んでくれる感覚を生み出しているんです。この2つが、ホカの基本的な「走りやすさ」の秘密かなと思います。

ただ、最近のホカはそれだけじゃないんです。特にミッドソール(靴底の中間層)の素材進化によって、ラインナップが大きく2つの流れに分かれています。

ホカシューズ選びの2大軸

  • 伝統のクッション (Plush / Balanced): ボンダイやクリフトンに代表される、CMEVA(圧縮EVAフォーム)をベースにしたモデルです。柔らかく沈み込むような、いかにも「ホカらしい」快適性と保護性能を重視しています。衝撃をしっかり吸収してくれる安心感が特徴ですね。
  • 新世代の反発性 (Responsive): マッハやロケットXなど、新素材のフォームを使ったモデルです。「超臨界フォーム(Supercritical Foam)」や「PEBA(ペバ)フォーム」といった、軽量で弾力(反発性)の強い素材が使われています。これにより、軽量で弾む(バウンドする)ような感覚が生まれ、スピードが出しやすいのが特徴です。

あなたが「楽に、快適に、安全に走りたい」のか、「軽快に、リズミカルに、スピードを出したい」のか。まずはこのどちらを優先するかで、選ぶべきモデルの候補がグッと絞れてきますよ。

人気モデル比較:クリフトンとマッハ

ホカのラインナップで、特に「どっちがいいの?」と悩む人が多いのが、この2つ、「クリフトン」と「マッハ」だと思います。どちらもデイリートレーナーとして人気ですが、その性格はかなり違います。私も実際、一番迷ったポイントでした。

クリフトン (Clifton) シリーズ

「ザ・ホカ」とも言える、ブランドの超定番・象徴的モデルがクリフトン(現行は10)ですね。ホカの魅力である「クッション性」「安定性」「軽さ」のバランスがすごく良い、優等生な一足です。

十分なクッションがありながらも、ボンダイほど重くはなく、適度な軽さもある。さらに、特別な安定パーツ(J-Frameなど)がなくても、靴底のベース(接地面)が広く、ミッドソールの壁が足を包み込む「固有の安定性」が高い設計になっています。

この<strong>「すべてがちょうど良い」バランス感覚</strong>が、クリフトンの最大の魅力かなと思います。毎日のジョギングや、週末のちょっと長い距離(ロングラン)、LSD(ゆっくり長く走る練習)まで、本当に幅広く使える万能シューズという印象です。初めてのホカで迷ったら、まずクリフトンを試してみるのが王道かもしれませんね。(スペック詳細はHOKA公式サイトもご確認ください)

マッハ (Mach) シリーズ

一方のマッハ(現行は6)は、新世代のホカを象徴するスピード系・パフォーマンストレーナーです。クリフトンに比べると明らかに軽量で、その違いは手に持った瞬間にも感じられるほどです。

最大の特徴は、ミッドソール(靴底の中間層)に使われている「<strong>超臨界フォーム(Super critical foam)</strong>」。これが、従来のEVAフォームとは一線を画す、ポンポンと弾むような高い反発性を生み出しています。クリフトンが「フカフカ」なら、マッハは「タンタンッ」とリズミカルに走れる感覚です。

前作(マッハ5)までは靴底にラバーがほとんどない仕様で耐久性が少し心配でしたが、マッハ6からは戦略的にラバーが配置され、グリップ力や耐久性もアップしているようです。スピード練習やテンポ走、インターバル走なんかには最適ですね。もちろん、その軽さと反発性でレースに使う人も多いモデルです。

F的まとめ:クリフトン vs マッハ

すごくざっくり言うと、こんな使い分けがおすすめです。

  • クリフトン: 「快適性・保護性・万能性」重視。日々のジョグやロングランのお供に。ペースを問わず、どんなシーンでも安心して使いたい人向け。
  • マッハ: 「スピード・反発性・軽量性」重視。ペースを上げてキビキビ走りたい日や、スピード練習、レース用に。よりダイナミックな走り心地を求める人向け。

両方持っているランナーも多くて、その日の練習メニューや体調によって履き分けるのが一番賢い使い方かもしれませんね。

初心者向け:ボンダイの特徴

もしあなたがランニングを始めたばかりで、「とにかく膝や足への負担を減らしたい」「安全に完走したい」と強く考えているなら、まずチェックしてほしいのが「ボンダイ (Bondi)」シリーズです。

ボンダイ(現行は9)の特徴は、なんといってもホカのロードラインナップで最強の「最大級クッション(Plush)」。まさにマシュマロの上を走る、という表現がピッタリかもしれません。他のモデルと履き比べると、その沈み込むような柔らかさとソールの厚みは圧倒的です。

この圧倒的なクッション性が、着地時の地面からの衝撃を最小限に抑えてくれるので、体重が気になる方や、まだ走り慣れていなくて着地が強くなりがちな方、脚の筋力がまだ出来上がっていない初心者ランナーの強い味方になります。マラソン目標で言えば、「サブ5〜完走」を目指すランナーの保護シューズとして最適ですね。

ボンダイの注意点

最高のクッションと引き換えに、「重さ」はホカのロードモデルの中では一番あります。そのため、スピードを出してキビキビ走るのにはあまり向いていないですね。あくまで「快適に、ゆっくり長く、安全に」走るためのシューズ、と割り切るのが良さそうです。その快適さから、ランニングだけでなく、長時間のウォーキングや立ち仕事で愛用している人が多いのも納得です。

安定性を求めるなら:アラヒの機能

走っていると、着地時に足が内側に倒れ込みすぎる「オーバープロネーション」が気になる、という方もいるかもしれません。そんな「安定性」を重視したいランナー向けに作られているのが「アラヒ (Arahi)」シリーズです。

アラヒ(現行は8)は、見た目やクッション感はクリフトンに非常に似ているんですが、「J-Frame(ジェイフレーム)」というホカ独自の安定化技術が搭載されています。

これは、かかとの外側から足の内側(親指側)にかけて、「J」の字型に硬めのフォームを配置する技術です。これにより、足が内側に倒れ込もうとする動きを、硬いフレームがしっかりと「管理」してくれます。従来のスタビリティシューズによくあった、内側に硬い「壁」をドンと置いて無理やり矯正する感じではなく、あくまで自然な走りのサイクルの中で、過度な倒れ込みだけをガイドしてくれるような、ホカらしいアプローチですね。

さらに強力な安定性「ガビオタ」

もしアラヒの「J-Frame」(内側へのサポート)よりも、さらに強力なクッションと、内外両方からのサポートを求めるなら、「ガビオタ (Gaviota) 5」というモデルもあります。こちらは「H-Frame(エイチフレーム)」という新しい技術を搭載しています。

これはミッドソール内部に「H」の字型に硬めのフォームを埋め込むことで、足の内側と外側の両方に作用し、足を中央に導き(センタリングし)ながら、前方へのガイダンスを強化する技術です。ボンダイ級の最大級クッションとこのH-Frameを組み合わせているので、まさに「最も保護性能が高い安定シューズ」と言えそうです。オーバープロネーションが強い方はもちろん、疲れてくるとフォームが崩れやすいニュートラルランナーにも適しています。

トレイルモデルの選び方

ホカはロード(舗装路)だけでなく、トレイル(未舗装路)ランニングの世界でも大人気です。ロードで培った「圧倒的クッション」と「安定性」をトレイルに持ち込んだことで、特に下り坂での安心感が抜群なんですよね。

  • スピードゴート (Speedgoat) 6: ホカのトレイルで最も定番で人気なモデルです。ロードでいうクリフトンのような、オールラウンドな存在かも。高いクッション性と、グリップ力に定評のある「Vibramメガグリップ」という強力なアウトソール、そして耐久性が向上したアッパーメッシュを備え、テクニカルな下り坂でも安心感があります。長距離レースにも最適ですね。
  • テクトン X (Tecton X) 2: カーボンプレートを搭載した、トレイル用のレーシングモデル。軽さと反発性を兼ね備え、トレイルでも「速さ」を追求したい上級者向けです。
  • ジナール (Zinal) 2: 非常に軽量で、地面の感覚が掴みやすい(低重心な)俊敏なスピードモデル。短い距離のレースや、スピードを出したいトレーニングに向いています。
  • チャレンジャー ATR (Challenger) 7: 「ロード・トゥ・トレイル」という名前の通り、舗装路からちょっとした砂利道や公園の土の上まで、シームレスに対応できるハイブリッドモデルです。ラグ(ソールの凹凸)が浅めなので、家の近所からそのままトレイルに入っていくような走り方にピッタリですね。

レベル別ホカのランニング シューズ チャート

さて、ここからは視点を変えて、ランナーの「レベル」や「マラソンの目標タイム」に合わせたチャートをご紹介します。自分の今の実力や、目指すゴールに合わせてシューズを選ぶのも、モチベーションアップに繋がりますからね!もちろん、これも一つの目安として捉えてください。

マラソンタイム別のおすすめモデル

「サブ3(3時間切り)」を目指すシリアスランナーと、「サブ5(5時間切り)や完走」を目指すファンランナーとでは、シューズに求める機能が全く違います。前者は1秒でもタイムを縮めるための「反発性」や「推進力」が最優先ですし、後者は42.195kmを無事に走り切るための「保護性能」や「快適性」が重要になります。

以下は、マラソンの目標タイム別に推奨されるモデルをまとめたチャートです。あくまで一つの目安として参考にしてみてください。

目標タイム 推奨モデル 特徴(重視する点)
サブ3 (上級者) ロケット X 3 (Rocket X 3) 高反発・推進力 (エリート向け)
サブ3.5~4 (中級者) マッハ 6 (Mach 6) 反発性・軽量性 (レースにも)
サブ4 (中〜初級者) リンコン 4 / クリフトン 10 軽量性(リンコン) / クッション(クリフトン)
サブ5~完走 (初心者) ボンダイ 9 (Bondi 9) 最大級クッション (保護・快適性)

※この分類はあくまで一般的な目安です。例えば、サブ4を目指すランナーでも、体重や走り方によっては「クリフトン」のクッションを優先する方が良い場合もありますし、逆に「マッハ」の反発性を好む方もいます。最終的にはご自身の足で試着して判断することをおすすめします。

レース用ロケットXの性能

上のチャートでも出てきた「ロケット X (Rocket X) 3」は、ホカのラインナップにおける最高峰のレーシングシューズです。いわゆる「スーパーシューズ」と呼ばれるカテゴリーですね。

このシューズの心臓部は、ミッドソールに内蔵されたスプーン形状のカーボンファイバープレートです。これと、非常に反発性が高いエリートフォーム(PEBAフォーム)が組み合わさることで、着地エネルギーを無駄なく推進力に変換し、とてつもないスピードを生み出します。

文字通り「エリートアスリート向け」に設計されており、その性能を最大限に引き出すには、ある程度の走力(スピードと正しいフォーム)が求められます。サブ3を目指すようなシリアスランナーが、レース本番で自己ベストを叩き出すための「決戦シューズ」という位置づけですね。軽さも際立っていますが、もちろんお値段もトップクラスです。

サイズ感とフィットの違い

さて、モデルを決めた後、最後にして最大の関門が「サイズ選び」です。

シューズの性能がどれだけ良くても、サイズが合っていなければ100%発揮できませんし、最悪の場合、黒爪やマメといったトラブル、さらには怪我の直接的な原因にもなってしまいます。

ランニングシューズ選びの基本的なセオリーとして、一番長い足の指からシューズの先端までに「親指の幅(約1.0cm〜1.5cm)ほど」の余裕を持たせること(捨て寸)が推奨されます。これは、走ると足がむくんで大きくなったり、着地時に足が靴の中で少し前にズレたりするため、指先が当たらないようにするためです。

ホカのサイズ選びは要注意!

ここが一番お伝えしたいのですが、ホカのシューズは、モデルによってサイズ感がかなり異なる場合があります。これは本当に重要なポイントです。

Aというモデルで27.0cmがジャストフィットだったからといって、Bというモデルも27.0cmで良いだろう、とオンラインで買うと失敗する可能性があるんです。これは、モデルごとに使われている靴型(ラスト)や、アッパー(甲の部分)の素材、厚み、形状が全く違うためですね。

クリフトンのサイズ選び注意点

まず、定番の「クリフトン 10」についてです。

クリフトンは、多くのレビューで「True to Size(ジャストサイズ)」で問題ない、と言われることが多いようです。つまり、普段履いているランニングシューズのサイズを基準に選んで大丈夫なケースが多いということですね。

ただし、私が調べた限りでは、フィット感は「やや狭め(narrow)」と感じる人も一定数いるようです。特にアッパー(甲の部分)のパッドが厚く、快適な足当たりを実現している反面、足の幅が広い方(いわゆる甲高幅広の方)は、少し窮屈に感じるかもしれません。

もしあなたがご自身の足を「幅広」だと自覚しているなら、最初から「幅広(Wide)」モデル(2Eと表記されます)を選択肢に入れることを強くおすすめします。レギュラー幅(Dワイズ)とワイド幅(2E)の両方を履き比べてみるのがベストですね。

マッハのサイズ感レビュー

次に、スピードモデルの「マッハ 6」です。こちらはクリフトン以上に注意が必要かもしれません。

マッハ 6のフィット感は、「小さめ(small)」かつ「狭め(narrow)というレビューが非常に多いです。これは、クリフトンが快適性重視のアッパーなのに対し、マッハ6はスピードを出すために、より薄く、足に吸い付くようなフィット感を重視しているためです。足先の形状も、クリフトンよりシャープ(先細り)になっている印象を受けます。

そのため、クリフトンと同じサイズ感で選ぶと、特に指先が圧迫されてしまう可能性が高いです。

マッハ6のサイズ選び推奨

マッハ 6を選ぶ際は、

  • 普段のサイズより「ハーフサイズアップ(例:26.5cm→27.0cm)」する
  • もしくは、クリフトンと同様に「幅広(Wide)」モデルを選ぶ

のどちらかを検討するのが賢明だと思います。ジャストサイズを選ぶと、特に長い距離を走った時に指先が圧迫されて、トラブルの原因になるかもしれません。

最新ホカ ランニング シューズ チャートまとめ

いやー、やっぱりホカは奥が深いですね。モデルが多岐にわたるので、最初は混乱しそうになりますが、選び方の「軸」さえ決めてしまえば、きっとあなたの走りをサポートしてくれる最高の一足が見つかるはずです。

今回の「ホカ ランニング シューズ チャート」のまとめとして、シューズ選びのステップを整理します。

  1. 目的で選ぶ (軸1):「快適なクッション(ボンダイ、クリフトン)」か「弾む反発性(マッハ、ロケットX)」か。まずはここを決めましょう。
  2. レベルで選ぶ (軸2):「完走目標で保護性重視(ボンダイ)」か「タイム狙いでスピード重視(マッハ、ロケットX)」か。自分の目標と照らし合わせます。
  3. フィットで決める (最終関門)最後は必ず「試着」して、モデルごとのサイズ感(特に幅と長さ)を確認する。オンラインで買う場合も、レビューを参考に慎重に。

この3ステップで考えてみてはいかがでしょうか。

シューズのスペックや価格は、時期によって変更されることもあります。最終的な情報は、ぜひホカの公式サイトなどで最新のものを確認してくださいね。そして、何度も言いますが、できることならランニングシューズに詳しい専門店のスタッフさんに相談しながら、実際に履き比べてみるのが一番確実です。

私も、この記事を書いていたら、次のマラソン用にマッハ6を本気で試してみたくなりました…!

この記事が、あなたのシューズ選びの参考になれば嬉しいです。それでは、Fでした!

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