こんにちは!スポーツシューズNAVIのFです。
「アディダス ランニング シューズ チャート」と検索してみたものの、情報が多すぎて混乱していませんか?アディゼロ、スーパーノヴァ、ボストン、SL…名前は似てるけど、何が違うの?サブ4やサブ3を目指すにはどれ?初心者向けは?と、疑問だらけかもしれません。
アディダスのランニングシューズは、ここ数年でテクノロジーが劇的に進化し、ラインナップが非常に細分化されています。だからこそ、選び方を間違えると「こんなはずじゃなかった」となりかねないんですよね。私も同じように、チャート(一覧表)とにらめっこしながら悩んだ経験があります。
この記事では、その複雑なラインナップを「ランナーの目的別」という一番わかりやすい切り口でスッキリ整理します。あなたの現在のレベルや目標にピッ B(ピッ)タリな一足を見つけるお手伝いができれば嬉しいです。
- アディゼロとスーパーノヴァの根本的な違い
- 初心者からサブ3までレベル別のおすすめ
- アディオスプロ、タクミセン、ボストンの明確な使い分け
- 気になるサイズ感やワイドモデルの有無
アディダス ランニング シューズ チャート解説

まずは、アディダスのラインナップを理解する上で絶対に欠かせない「2大ファミリー」の違いから見ていきましょう。そして、皆さんの「今のレベル」に合わせたおすすめモデルを具体的にピックアップします。ここを押さえるだけで、チャートの半分はもう理解したも同然ですよ!
アディゼロとスーパーノヴァの違い
アディダスのシューズ選びで、まず最初に立つ分岐点。それが「アディゼロ」と「スーパーノヴァ」のどちらを選ぶか、です。この2つのシリーズのコンセプトは全く異なります。
すごく簡単に言えば、「スピードのアディゼロ」と「快適性のスーパーノヴァ」ですね。
アディゼロ (ADIZERO) ファミリー
アディゼロ シリーズは、アディダスのパフォーマンスラインナップ、つまり「速く走るため」に設計されたシューズ群です。とにかく軽量で、反発力が高いのが特徴です。
- 主なテクノロジー: Lightstrike Pro (ライトストライク プロ)。これはPEBA(ペバ)ベースの非常に軽量で爆発的な反発を生むエリートフォームです。
- 特徴: 軽量性、高い反発力、スピードの追求。
- 該当モデル: アディオスプロ、タクミセン、ボストン、SLなど。
スーパーノヴァ (SUPERNOVA) ファミリー
スーパーノヴァ シリーズは、2024年頃から「快適性」をコンセプトに全面的にリブランディングされたラインナップです。日々のランニングを楽しく、快適に続けることを最優先しています。
- 主なテクノロジー: Dreamstrike+ (ドリームストライク プラス)。トップモデルのLightstrike Proの知見を活かしつつ、日常のランニングに必要な快適性と耐久性を追求した新開発フォームです。
- 特徴: 優れたクッション性、安定性、とにかく快適な履き心地。
- 該当モデル: スーパーノヴァ ライズ、スーパーノヴァ ソリューションなど。
ポイント: スピード重視・レースで自己ベストを狙いたい → アディゼロ 毎日のジョギング・楽しく快適に走りたい → スーパーノヴァ
この2つの大きな軸を覚えておくだけで、シューズショップでの迷いが格段に減るかなと思います。
初心者向けの選び方
ランニングを始めたばかりの方、あるいはこれから始めようという方には、何よりも「快適さ」と「怪我の予防」をサポートしてくれるシューズがおすすめです。まずは「走るって楽しいな」と感じることが習慣化の秘訣ですからね。
最優先の選択肢: スーパーノヴァ ライズ 2 (Supernova Rise 2)
まさに現代のアディダスにおける「初心者のための最適解」と言えるモデルが、このスーパーノヴァ ライズ 2 です。定価は15,400円(税込) ですが、実売で1万円前後 で見つかることもあり、コストパフォーマンスも抜群です。
新開発の「Dreamstrike+」ミッドソール が、柔らかすぎず、程よい弾力と安定感を提供。さらに、フォーム製の「サポートロッドシステム」 が、初心者が疲れやすい足のブレを抑え、スムーズな重心移動を優しくガイドしてくれます。
安定性重視なら: スーパーノヴァ ソリューション 2 (Supernova Solution 2)
もしショップの足型診断などで「足が内側に倒れ込みやすい(オーバープロネーション)」傾向を指摘されたら、こちらのソリューション 2 がおすすめです。「ライズ」の快適性はそのままに、サポートロッドを安定性重視の設計 にすることで、よりしっかりと足の倒れ込みを支えてくれます。
「スピードの楽しさ」を味わいたいなら: アディゼロ SL 2 (Adizero SL 2)
もし「快適さも大事だけど、最初からキビキビ走る楽しさも味わいたい!」という方がいれば、アディゼロ SL 2 も素晴らしい選択肢です。
これはアディゼロファミリーの入門モデル で、定価14,300円(税込) ながら、実売1万円前後 で手に入ります。ミッドソール全体は安定性の高いLightstrike(EVAベース)ですが、なんと前足部にはトップモデルと同じ高反発フォーム「Lightstrike Pro」が搭載 されているんです。これにより、スピードを上げた時に「グッ」と押してくれる感覚、アディゼロの片鱗をしっかり体験できますよ。
サブ4達成のおすすめモデル
フルマラソンで4時間切り(サブ4)を目指すとなると、趣味のジョギングから一歩進んだ「トレーニング」と「レース戦略」が必要になります。シューズにも、42.195kmを走り切るクッション性だけでなく、一定のペース(キロ5分40秒)を維持するための「推進力」が求められますね。
ここでイチオシしたいのが、アディゼロ ボストン 13 (Adizero Boston 13) です。
これは「スーパー・トレーナー」と呼ばれるカテゴリーのシューズで、レース本番の性能と練習での耐久性を高次元でバランスさせたモデルです。定価は18,700円(税込) です。
技術的な特徴は、トップモデルの「アディオスプロ」の要素を、サブ4ランナー向けに最適化している点です。
- グラスファイバー製ENERGYRODS 2.0: カーボンよりもしなやかなグラスファイバー製の5本指ロッド が、硬すぎない、程よい推進力を生み出します。
- Lightstrike Pro フォーム: ミッドソールの上層には、反発性の高いLightstrike Proを前モデルより増量して搭載。長距離でもクッションと反発を持続させます。
レース本番でサブ4の壁を破るための武器として、そして日々のスピード練習(テンポ走)や距離走(LSD)までこれ一足でカバーできる、サブ4ランナーにとって最も信頼できる万能な相棒になってくれるはずです。
サブ3狙いのレーシングシューズ
サブ3(3時間切り)を目指すシリアスランナーの世界になると、シューズはもう「練習道具」ではなく、タイムを削り出すための「機材」です。1秒でも速くゴールするための、テクノロジーの結晶が求められます。
アディダスでその役割を担うのは、もちろんこのモデルです。
アディゼロ アディオス プロ 4 (Adizero Adios Pro 4)。
数々の世界記録を支えてきたアディダスのフラッグシップモデル(定価28,600円・税込)です。サブ3を目指すランナーの足をフィニッシュラインまで導くために、最新技術が惜しみなく投入されています。
- 2層のLightstrike Pro: 業界トップクラスの軽量性・反発性・クッション性を誇るLightstrike Proフォームを2層構造で贅沢に使用。
- カーボン製ENERGYRODS 2.0: 足の骨格に沿って配置されたカーボン製ロッド が、バネのような強力な推進力を生み出します。
- 新型ロッカー形状: つま先上がりのカーブ(ロッカー)の頂点をより前方に移動させ、ランニング効率(少ないエネルギーで進む力)をさらに高めています。
まさに異次元の反発とクッションで、レース後半のキツい場面でも足を前へ前へと運んでくれる感覚です。本気で記録を狙うなら、これ以上の選択肢はないかもしれません。(出典:アディダス ジャパン公式サイト)
サイズ感はナイキと違う?

これは本当によく聞かれる質問ですね!「いつもナイキで27.0cmなんですが、アディダスも同じで大丈夫ですか?」と。
これ、非常に難しい問題でして…私の経験や多くのレビュー を総合すると、「モデルによる」としか言えないのが正直なところです。
確かに、一般的な傾向として、ナイキは全体的に細身、アディダスの(特にライフスタイルシューズやスーパーノヴァなどの快適性モデルは)少しゆったりした(幅広・甲高に優しい)フィット感のモデルが多い、と言われることがあります。
しかし!
こと「アディゼロ」シリーズに関しては、この常識が通用しないケースが多いんです。
サイズ選びの最重要注意点: アディダスのアディゼロシリーズ(特に Pro, Takumi, Japan, Boston)は、パフォーマンスを最大限に引き出すため、非常にタイトなフィット感で作られていることが多いです。
実際、「アディゼロ ジャパン 9」 や「アディオス プロ 4」、「アディゼロ SL 2」 など、多くのモデルで「ハーフサイズアップ(0.5cm上)でジャストフィットだった」というレビュー が見られます。
アディダスも「microFIT(マイクロフィット)」 という日本人向けの足型(ラスト)を採用していますが、それでもモデル間の差は非常に大きいです。
結論として、ナイキと同じサイズ、あるいは普段のサイズで選ぶのは非常に危険です。特に高価なレーシングシューズは、必ず、絶対に、可能であれば夕方(足がむくんだ状態)に、ランニング用のソックスを履いて試着することを強くおすすめします。
目的別アディダス ランニング シューズ チャート

さて、ここからは「チャート」の解像度をさらに上げていきます。特に混乱の元になりがちな「アディゼロファミリー」に焦点を当て、「プロ」「タクミ」「ボストン」「SL」が、それぞれチャート上のどこに位置し、どんな明確な役割を持っているのか、具体的に見ていきましょう!
アディオスプロの性能と対象
マラソン特化のフラッグシップ
アディゼロ アディオス プロ (Adizero Adios Pro) シリーズ(例:Pro 4)は、アディダスの技術の粋を集めた、ハーフマラソンおよびフルマラソン専用のトップレーシングシューズです。
2層のLightstrike Proフォーム とカーボン製ENERGYRODS 2.0 という最強の組み合わせが、他のモデルとは一線を画す「推進力」と「エネルギー効率」を生み出します。レース後半の疲労困憊の場面でも、シューズが勝手に足を前に運んでくれるような、驚異的なアシストを感じられるはずです。
非常に高価(定価28,600円)で、ソールも繊細なため、練習で使うのは非推奨。まさに「決戦用」の一足です。サブ3以上を目指すシリアスランナーが、自己ベストを更新するためだけに履くシューズですね。
- 重量: 約200g (27cm)
- ドロップ: 6mm
タクミセンの得意な距離
5-10km/駅伝のスピードスター
アディゼロ タクミ セン (Adizero Takumi Sen) シリーズ(例:Sen 11)は、「アディオスプロ」の弟分のように見えますが、実は全く異なる目的を持ったシューズです。
テクノロジーの核(Lightstrike Proフォーム + ENERGYRODS)はプロと共通ですが、その設計思想は「短距離・高スピード」に特化しています。
最大の違いはソールの厚さ(スタックハイト)です。プロ(ヒール39mm)と比べて、タクミセン(ヒール33mm)は意図的に薄く設計されています。これにより、約188g(27cm) という驚異的な軽量性を実現し、マラソンのような「効率」よりも、5kmや10km、駅伝で求められる「キレ」と「スピード(ピッチ)」を最大化します。
マラソンが主戦場なら「プロ」、それより短い距離で爆発的なスピードを求めるなら「タクミセン」。これがアディダスの明確な答えですね。定価は24,200円(税込) です。
ボストンの位置づけ
万能スーパー・トレーナー
アディゼロ ボストン (Adizero Boston) シリーズ(例:Boston 13)は、このチャートの中で最も「万能」であり、多くのランナーにとって「最適解」となりうる重要なモデルです。
位置づけは、「アディオスプロのトレーニングパートナー」 または 「高性能な万能デイリートレーナー」です。
プロとの違いは、ロッドの素材。推進力を生む「ENERGYRODS 2.0」は搭載されていますが、その素材がカーボンではなく、より柔軟で耐久性のあるグラスファイバー製 になっています。これにより、「プロ」のような強烈すぎる反発(と価格)を抑え、日々の練習でも使いやすい「程よい反発」と「安定性」を両立させています。
サブ4を目指すランナーのレース本番用 から、サブ3ランナーのスピード練習(テンポ走・インターバル走)まで、非常に守備範囲が広いのが特徴です。定価は18,700円(税込) です。
アディゼロSL2の万能性
コスパ最強のデイリートレーナー
アディゼロ SL 2 (Adizero SL 2) は、アディゼロファミリーの「日常練習用」 であり、「アディゼロへの入門」モデルです。
このシューズのすごいところは、その価格(定価14,300円、実売1万円前後)にあります。この価格帯でありながら、ミッドソールの前足部(蹴り出しに最も重要な部分)に、トップモデルと同じ高反発フォーム「Lightstrike Pro」を内蔵 している点です。(ミッドソール全体は安定性の高いLightstrike EVA)
これにより、普段のジョギングは安定したEVAフォームが支え、スピードを上げようとすると隠れていたProフォームが「こんにちは」と顔を出し、キビキビとした反発力を返してくれます。約232g(27cm) と軽量で、まさに「コスパ最強の万能トレーナー」。初心者から上級者のサブシューズまで、すべての人におすすめできる一足ですね。
ワイドモデル(2E以上)の有無
「アディダスは幅が狭い」というイメージは、もはや過去のものになりつつあります。最近はワイドモデル(2Eや3E相当)の展開がかなり増えてきました。
スーパーノヴァ (Supernova) シリーズ
快適性を重視するこのシリーズは、ワイドモデルが比較的充実しています。足幅が広いと自覚している方は、まずこちらから探すのが良いかもしれません。
- SUPERNOVA RISE 2 WIDE: 3E相当のワイドフィットが用意されています。
- SUPERNOVA SOLUTION 2.0: こちらも2Eモデルがラインナップされています。
アディゼロ (Adizero) シリーズ
こちらはモデルによって対応が分かれます。
- ワイドあり: ・ADIZERO SL 2 Wide: コスパ最強のSLにも、しっかりワイドモデルが用意されています。 ・ADIZERO BOSTON 13: こちらも2Eモデルが展開されています。サブ4を目指す足幅広めの方には朗報ですね。
- ワイドなし(レギュラーフィットのみ): ・ADIOS PRO 4 ・TAKUMI SEN 11
注意: 残念ながら、「アディオス プロ」や「タクミ セン」といったトップレーシングモデルは、パフォーマンスを最大化するために非常にタイトな作りの「レギュラーフィット」のみの展開が基本のようです。
足幅が広い方でこれらのモデルを検討している場合は、試着が必須です。もし足に合わない場合は、無理せず「ボストン」や「SL」のワイドモデルをレースで使う、というのも賢明な選択肢になるかなと思います。
総括:アディダス ランニング シューズ チャート
ここまで、複雑だった「アディダス ランニング シューズ チャート」を、ファミリー(アディゼロ vs スーパーノヴァ)と、目的(プロ vs タクミ vs ボストン vs SL)で整理してきました。
ポイントを最後にもう一度まとめます。
アディダス ランニング シューズ チャートの結論:
- 快適性・初心者・毎日のジョグなら → スーパーノヴァ (Rise, Solution)
- スピード・中級者~上級者・レースなら → アディゼロ (SL, Boston, Takumi, Pro)
そして「アディゼロ」の中は、目的別にこう分かれます。
- 日常の練習(コスパ): ADIZERO SL 2
- スピード練習/万能 (サブ4): ADIZERO BOSTON 13
- 5-10km/駅伝レース: ADIZERO TAKUMI SEN 11
- マラソンレース (サブ3): ADIZERO ADIOS PRO 4
この「目的別チャート」と、今回まとめた主要モデルのスペック表を参考に、ぜひあなたのランニングスタイルにピッタリな一足を見つけてください!
| モデル名 | 主な用途 | 対象レベル | ミッドソール技術 | ロッド/プレート | 定価(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| Supernova Rise 2 | デイリー/快適性 | 初心者~中級者 | Dreamstrike+ | サポートロッド (フォーム) | 15,400円 |
| Adizero SL 2 | デイリー/テンポ | 初心者~中級者 | Lightstrike + Pro (前足部) | なし | 14,300円 |
| Adizero Boston 13 | テンポ/レース(サブ4) | 中級者~上級者 | Lightstrike Pro | グラスファイバー製 | 18,700円 |
| Adizero Takumi Sen 11 | レース(5-10km/駅伝) | 上級者 | Lightstrike Pro | ENERGYRODS 2.0 | 24,200円 |
| Adizero Adios Pro 4 | レース(マラソン/サブ3) | 上級者 | Lightstrike Pro (2層) | カーボン製 | 28,600円 |
ただ、くどいようですが、シューズのフィット感は本当に人それぞれ、個人の足型によって大きく異なります。この記事はあくまで一般的な目安、参考情報としていただき、最終的には必ずご自身の足で試着してから判断してくださいね。
正確なスペックや最新の価格、在庫状況については、アディダスの公式サイトやお近くのスポーツ用品専門店でご確認ください。



