ミズノのランニングシューズ チャート完全ガイド

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こんにちは!スポーツシューズNAVIのFです。

ミズノのランニングシューズを探していて、「ミズノ ランニング シューズ チャート」と検索しているあなた。きっと、ミズノの豊富なラインナップを前にして「一体どれを選べばいいんだ?」と迷っていませんか?

人気の「ウエーブライダー」やクッション重視の「ウエーブスカイ」はよく聞くけれど、自分の現在のランニングレベルや目的に本当に合っているのか、確信が持てない…そんな気持ち、よくわかります。特にランニング初心者の方や、これからフルマラソン完走、あるいはサブ4、サブ3といった具体的な目標に挑戦しようとしている方にとって、シューズの選び方はパフォーマンスと安全に直結する、とても重要な決断ですよね。

また、足の形によっては「ワイド(幅広)」モデルの有無も、シューズ選びの絶対条件だったりすると思います。いざ公式サイトのチャートを見ても、デイリーラン用が中心に紹介されていて、サブ3を目指すような本格的なレーシングモデルが同じチャート上に載っていなかったり…。これだと、ステップアップしたいと思った時に、次にどのモデルを選べば良いのか、情報が途切れてしまうように感じるかもしれません。

この記事では、そうした悩みを解決するために、ミズノの全ラインナップをウォーキングからエリートレースまでシームレスに、目的別・レベル別に整理した、私なりの「完全版チャート」情報をお届けします。あなたのシューズ選びの「地図」として、役立ててもらえたら嬉しいです。

  • レベルと目的別のシューズチャート全体像
  • 初心者や完走目標(サブ5)向けの主要モデル
  • サブ4・サブ3を目指す本格的レーシングモデル
  • ミズノ独自の2大テクノロジー(ENERZYとWAVE)

ミズノのランニングシューズ チャート完全版

まずは、ミズノのランニングシューズのラインナップ全体を把握することが大切ですね。ウォーキングやファンランから、エリートランナーが履くレースシューズまで、本当に幅広いです。ここで紹介するチャートで全体像をつかむことが、あなたの現在地と目標に合うカテゴリを見つける、最適な一足への近道だと思います。

まずはチャートで選び方を知る

ミズノの公式「選び方チャート」は、多くの場合「DAILY RUN」(デイリーラン)というカテゴリに焦点を当てて構成されています。そこでは、ウエーブライダーやウエーブスカイといったモデルが「完走」や「Sub4」(フルマラソン4時間切り)の目標と関連付けて紹介されていることが多いですね 。

でも、私が(そして恐らくあなたも)知りたい「サブ3」を目指すための「ウエーブリベリオン」シリーズ や、箱根駅伝などでトップ選手が履いている「ウエーブデュエル」シリーズ といった高性能レーシングモデルは、そのデイリーラン用チャートからは除外されていることがほとんどなんです。

これだと、ランナーがSub4を達成し、「よし、次はSub3だ!」と意気込んだ時に、公式チャート上では次に進むべきモデルが見当たらない…という「情報の断絶」が起きてしまうかなと思います。

そこで、ここではその断絶をなくし、ウォーキングからエリートレベルまでをシームレスにつなげた、5つの主要カテゴリに全ラインナップを分類・整理してみました。

レベル・目的別 5分類チャート

  • カテゴリ1:ファンラン&健康維持(ランニング開始〜)   目的: ウォーキング、軽いジョギング、普段履きとの兼用 。   該当モデル: マキシマイザー26 , ウエーブリボルト3 。
  • カテゴリ2:デイリートレーニング&フルマラソン完走(サブ5〜完走目標)   目的: ランニングの習慣化、快適な走行感の追求、衝撃の緩和、フルマラソン完走 。   該当モデル(ニュートラル): ウエーブライダー29 , ウエーブスカイ8/9 。   該当モデル(サポート): ウエーブインスパイア21 。
  • カテゴリ3:スピード向上&サブ4達成   目的: フルマラソン4時間切り(サブ4)の達成、スピードトレーニングへの挑戦 。   該当モデル: ウエーブライダー29(トレーニング兼用) , ウエーブリベリオン FLASH 2/3(レース・スピード練習用) 。
  • カテゴリ4:シリアスランナー&サブ3達成   目的: フルマラソン3時間切り(サブ3)およびそれ以上の記録更新、エリートレベルのレース 。   該当モデル: ウエーブリベリオン PRO 3 / PRO LOW 。
  • カテゴリ5:駅伝・スピードスペシャリスト   目的: スピードトレーニング、駅伝、短距離〜中距離レース、フォアフット走法の習得 。   該当モデル: ウエーブデュエル 4 , ウエーブデュエル PRO / QTR 。

また、シューズ選びでもう一つ大事なのが、あなたの足の接地特性(プロネーション)に合わせたタイプ選びです。ミズノのシューズは、主にこの2つのタイプに分類されます。

  • ニュートラルタイプ (NEUTRAL TYPE)   クッション性を重視した設計です 。ミズノ独自の「パラレルウエーブ」などを搭載し、衝撃を全体に分散させてくれます 。アーチが高く、屈伸時に膝が外方向に開くランナーに適しているとされています 。ウエーブライダー、ウエーブスカイ、ウエーブリベリオンなど、サポートタイプ以外の大多数のモデルがこれに該当しますね。
  • サポートタイプ (STABILITY TYPE)   安定サポート機能に特化した設計です。着地時に足が内側に倒れ込む「オーバープロネーション」(膝が内側に入ってしまう、着地がぐらつく)傾向のあるランナー向けです 。ミズノでは「ウエーブインスパイア」 がこの代表モデルです。

初心者におすすめのモデルは?

「これからランニングを始めたい」「まずは完走を目指したい」という初心者の方には、なによりもまず「衝撃から足を守ってくれるクッション性」や「フォームをサポートしてくれる安定性」を重視したモデルをおすすめします。いきなり薄くて速いシューズを選ぶと、ケガの原因にもなりかねないですからね。

ミズノのラインナップで、まず入り口となるのがこのあたりかなと思います。

ウォーキングや軽いジョグから始める方向け

マキシマイザー26」や「ウエーブリボルト3」は、まさに最初の第一歩にぴったりなモデルです 。マキシマイザーは価格も手頃で、普段履きとしても違和感のないデザインが魅力 。リボルト3は、エントリーモデルながらミズノの高反発素材「MIZUNO ENERZY」を搭載していて、走り出す楽しさ、弾む感じをしっかり体験できるコスパの高い一足だと思います 。

ランニングを習慣化し、フルマラソン完走を目指す方向け

もう少し本格的に、「ランニングを習慣にしたい」「いつかはフルマラソンも完走したい(サブ5など)」と考えている方には、ミズノの基幹となる以下の3モデルがメインの候補になってきますね 。

  • ウエーブライダー29: クッションと安定の「バランス」が絶妙なミズノの“ど定番”モデル 。迷ったらこれを選べば間違いない、という安心感があります。
  • ウエーブスカイ8/9: 「ふわふわ」な履き心地。ミズノで最もクッション性が高いモデルで、衝撃が不安な方には最適です 。
  • ウエーブインスパイア21: 安定サポート機能に特化。走っているとフォームが崩れやすい、着地がぐらつくといった不安がある方をしっかりサポートしてくれます 。

この3モデルはミズノの公式チャートでも「DAILY RUN」の中心に据えられており 、ランナーの足をしっかり守りながら走る楽しさを教えてくれる、信頼できるパートナーになると思います。

人気のウエーブライダー徹底比較

ミズノのランニングシューズと聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが、この「ウエーブライダー (WAVE RIDER)」シリーズではないでしょうか。長年にわたり世界中のランナーから支持され続けてきた、まさにミズノの象徴とも言える定番モデルですね 。

人気の秘密は、やはり「クッション性」と「安定性」の絶妙なバランス 。初心者の方が本格的にランニングを続けるための最初の1足としても 、またフルマラソン完走を目指すための練習用 、さらにはサブ4達成を目指すランナーの普段のジョグ用としても 、非常に幅広く対応できる「オールラウンダー」としての地位を確立しています。

最新の「ウエーブライダー29」は、ミッドソールに新素材の「MIZUNO ENERZY NXT」を採用しています 。これは従来の反発性やクッション性を高めつつ、軽量化も実現している新世代の素材のようですね 。さらに、ミズノウエーブのプレートにはElastollan® N seriesを使用した植物由来のウエーブプレートを搭載しており 、環境への配慮も感じられます。アウトソールも従来に比べ耐久性を高めた「X10」ラバー が使われており、長く使える相棒になってくれそうです。

ウエーブライダー29 スペック(目安)

  • ターゲット: 初心者〜サブ4のトレーニング、ジョグ、フルマラソン完走
  • 重量: 約265g (27.0cm片方)
  • ドロップ (ヒールと前足部の高低差): 10mm
  • ワイズ (足幅): 2E相当
  • 価格(税込): ¥17,600

個人的に注目しているのは、ドロップが10mmに設定された点です 。かつてはハイドロップモデルの代表格というイメージでしたが、素材(ENERZY NXT)の進化に伴い、ミズノが追求するスムーズな走り心地を実現するために、この10mmという数値が最適解として導き出されたようです 。伝統を守りつつも、最新技術で設計を最適化し続ける姿勢に、ミズノの本気を感じますね。

クッション重視ならウエーブスカイ

「ウエーブライダー」とよく比較検討されるのが、この「ウエーブスカイ (WAVE SKY)」シリーズです。もしあなたがシューズに「何よりも快適さ、ふわふわな履き心地」を最優先で求めるなら、こちらが最適かもしれません。

こちらは「バランス」のライダーとは対照的に、「衝撃緩和」と「浮遊感」を最優先した、ミズノのラインナップで最強のクッション性を誇るマックスクッションモデルです 。キャッチコピーの「まるで雲の上を走っているかのような」 という表現がまさにぴったりで、とにかく快適に走りたいランナー向けですね。

フルマラソン完走を目指す方 や、ランニングによる体への衝撃が不安な方 、ゆっくり長い距離を走るLSD(Long Slow Distance)トレーニングにも最適だと思います 。

最新の「ウエーブスカイ8」も、ライダー29と同じく新素材「MIZUNO ENERZY NXT」をミッドソールに搭載しています 。さらに、従来の樹脂製プレートの代わりに、2層の異なるフォーム素材(上層U4icX、下層Mizuno Enerzy)で波形構造を作る「Foam Wave」という技術が採用されているのも特徴です 。これにより、あの贅沢な柔らかさを生み出しているんですね。

ウエーブスカイ8 スペック(目安)

  • ターゲット: フルマラソン完走、LSD、衝撃緩和、クッション性最重視のランナー
  • 重量: 約277g (メンズ 27.0cm相当) (レディースは約244g )
  • ドロップ: 8mm
  • スタックハイト (ソールの厚さ): 41-42mm (ヒール) / 33-34mm (フォアフット)
  • 価格(税込): ¥19,800

ライダー29(約265g ・ドロップ10mm )と比較すると、スカイ8は(約277g ・ドロップ8mm )と、少し重く、ドロップが低く、ソールが厚い(42mm )ことがわかります。このスペックの違いが、2つのモデルの性格を明確に分けているんですね。

ワイド(幅広)モデルの展開

日本のメーカーであるミズノは、やはり日本人の足の形をよく理解してくれているなと感じます。足の幅が広くてなかなか合うシューズが見つからない…という方にとって、ミズノはかなり心強いメーカーかなと思います。

というのも、多くの主要モデルで標準幅(2E相当)だけでなく、「ワイド(3E相当)」や「スーパーワイド(SW・4E相当)」といった幅広モデルがしっかり用意されていることが多いんです 。

  • ウエーブライダー29: 標準の2E相当 に加え、スーパーワイド(SW)と呼ばれる4E相当のモデルが展開されています 。
  • ウエーブスカイ8: こちらも標準の2E相当と、スーパーワイド(4E相当)が用意されています 。
  • ウエーブインスパイア21: (情報は見当たりませんでしたが、例年ワイドモデルが展開されています)
  • マキシマイザー26: エントリーモデルですが、甲周りが広い3E相当のゆったりした履き心地が特徴です 。

自分の足に合わない幅の狭いシューズを無理に履き続けると、痛みやケガの原因にもなってしまいます。自分の足幅をしっかり把握し、最適なワイズを選べるのは、快適なランニングのために非常に重要ですね。購入前にはぜひ自分の足幅もチェックしてみてください。

目的別ミズノのランニング シューズ チャート

さて、ここからはデイリーランから一歩進んで、「記録更新」を目指すシリアスランナー向けのチャートです。デイリーラン用のシューズで基礎を作り、いざ目標達成へ向かう時、ミズノはどんな武器を用意してくれているのでしょうか。サブ4、サブ3、そして駅伝。あなたの目標を達成するためのパートナーはどのモデルか、見ていきましょう。

サブ4達成を目指すモデル

フルマラソン4時間切り、いわゆる「サブ4」は、多くの市民ランナーにとって大きな壁であり、同時に大きな目標の一つだと思います。

このレベルになると、日々のトレーニングとレース本番でシューズを履き分ける、という戦略が非常に有効になってきますね。

  • トレーニング用: 日々のジョグや、週末の長い距離走(LSD)には、やはり足への負担を考慮したシューズが最適です。クッション性と安定性のバランスが良く、耐久性も高い「ウエーブライダー29」 は、まさにサブ4ランナーの練習を支えるのにぴったりの一足だと思います。
  • レース・スピード練習用: そして本番。サブ4達成、さらにはその先のサブ3.5を目指すなら、「ウエーブリベリオン FLASH 2/3」 が強力な候補になります。

なぜなら、「リベリオン FLASH」はただの軽量シューズではなく、ミッドソールに「MIZUNO ENERZY nxt + ENERZY」、そしてプレートに「グラスファイバー強化ナイロンプレート」を搭載 しており、高い反発力と推進力を得られるからです。

あるレビューでは「サブ3.5どころか3.0ペースでも十分走り易い」 と評されるほどのハイスペックモデル。これをレース本番や、レースペースでのスピード練習に投入すれば、キツいレース後半でも、シューズが強力にあなたの背中を押してくれるかもしれません。

サブ3狙いのウエーブリベリオン

フルマラソン3時間切り、「サブ3」。市民ランナーにとっては憧れであり、非常に高い壁です。この領域を目指すランナーには、ミズノのトップレーシングモデル「ウエーブリベリオン (WAVE REBELLIION)」シリーズ がその挑戦を待っています。

このシリーズは、まさにミズノの最新技術を結集したモデル群で、Sub3.5を目指す「FLASH」と、Sub3以上を目指す「PRO」という、明確な技術的階層構造があります 。

ウエーブリベリオン シリーズの階層

  • PRO 3 / PRO LOW (最上位モデル)   ターゲット: サブ3、エリートランナー 。   プレート: カーボン強化ナイロンプレート。グラスファイバーより高剛性・高反発。 ミッドソール: 最新高反発素材 MIZUNO ENERZY XP。爆発的な反発性を追求 。   価格(税込): ¥29,700 。
  • FLASH 3 (上位モデル)   ターゲット: Sub3.5(サブ3時間半)目標ランナー 。   プレート: グラスファイバー強化ナイロンプレート。カーボンよりもしなやかさを持つ。 ミッドソール: MIZUNO ENERZY nxt + ENERZY。高い反発性と軽量性を両立。 価格(税込): ¥20,900 。

サブ3を本気で狙うなら、選ぶべきは「PRO」モデルですね。「XPフォーム」という爆発的な反発素材 と「カーボンプレート」 の組み合わせは、まさに現代のトップレーシングシューズの規格。さらに、SMOOTH SPEED ASSIST (SSA) という、ミズノ独自の傾斜を持ったソール底面構造 が、ランナーのフォームを変えずに前方向への反発力を最大化させてくれるそうです 。技術の粋を集めた一足、一度は履いてみたいですね。

駅伝・スピード練習はウエーブデュエル

駅伝や、5km、10kmといったショートレース、あるいは日々のスピードトレーニング(インターバル走など)で真価を発揮するのが、「ウエーブデュエル (WAVE DUEL)」シリーズです 。

このシリーズは、リベリオンシリーズがマラソンでの「推進力」を重視しているのに対し、より軽量性とダイレクトな接地感を重視した、まさに「スピードスペシャリスト」向けのモデル群と言えそうです。

  • WAVE DUEL PRO / QTR   このモデルの最大の特徴は、踵(かかと)部分を大胆にカットした、ミズノ独自のソール形状です 。これは、ランナーの自然なフォアフット(前足部)接地を強力にサポートするための設計 。ヒールストライク(踵着地)を許さない、非常に尖ったエリートモデルと言えそうです 。QTRはPROよりもソールが薄く、より軽量になっています 。
  • WAVE DUEL 4   こちらは「PRO」ほど尖った形状ではなく、より多くのランナーがスピードトレーニングや駅伝、マラソンで使いやすいモデルです 。重量は約190g(27.0cm片方) と非常に軽量。前モデルからドロップ(7.5mm )が2mm低くなり、レビューによれば「長距離よりの感じ」になった とも評されています。この低ドロップ化は、WAVE RIDER 29 とも共通する、最近のミズノの設計トレンドかもしれませんね。

高反発素材 MIZUNO ENERZY

ここまで何度も登場してきた、最近のミズノのシューズチャートを語る上で絶対に欠かせないテクノロジーが、高反発ソール素材「MIZUNO ENERZY (ミズノエナジー)」です 。

これは、ミズノ史上最高の高反発ソール素材と謳われており 、その本質は、「柔らかさ」によって接地時のエネルギーをしっかり溜め込み、それを「高反発(エナジーリターン)」によって少ないロスで推進力に変換することにあります 。

この「ENERZY」にはいくつかの種類(バリアント)があって、それぞれの特性がシューズの性格を明確に決めているんです。

MIZUNO ENERZY の主な種類(従来素材U4ic比)

  • ENERZY (ベーシック): 汎用性が高く、柔らかさと反発性に優れる。   (反発性 約15%UP / 柔らかさ 約17%UP) → ウエーブリボルト3 や ウエーブライダー29 にも使用。
  • ENERZY LITE: 軽量性に優れ、スピード系モデルに使われる 。   (反発性 約35%UP / 柔らかさ 約22%UP)
  • ENERZY CORE: ENERZY 3素材の中で、柔らかさと反発性が最も優れた素材。 (反発性 約56%UP / 柔らかさ 約293%UP) → あの「ウエーブスカイ」の極上クッションの秘密はこれですね 。
  • ENERZY NXT: 新世代のバランス素材。軽量で反発性・クッション性が高い 。   → ウエーブライダー29 、ウエーブスカイ8 、リベリオン FLASH 3 と、カテゴリを横断して採用されている新基幹素材です。
  • ENERZY XP: 「爆発的な反発性」を追求 。   → リベリオン PROシリーズ専用のトップレーシング素材ですね 。

(※上記数値は材料性能のみの比較です )

どの「ENERZY」が、どこに、どれだけ使われているか。それが現代のミズノシューズの性能を決定づける最大の要因の一つと言えそうです。

安定技術 MIZUNO WAVE

そして、もう一つ。高反発素材「ENERZY」が「縦の推進力(バネ)」だとしたら、ミズノの伝統的な「横の安定性(土台)」を担ってきたのが「MIZUNO WAVE (ミズノウエーブ)」です。

もともとは、「クッション性」と「安定性」という相反する機能を、一枚の波形プレートで両立させるためのミズノ独自の基幹テクノロジーでした(出典:ミズノ公式マガジン)。この技術のおかげで、ミズノのシューズは「クッションがあるのにグラつかない」という高い評価を得てきたんですね 。

この「WAVE」も時代と共に大きく進化・拡大していて、今では単なる安定パーツではなくなっています。

  • 伝統的なWAVE(安定プレート): 「パラレルウエーブ」(ニュートラルタイプ用 )や、「サポート形状」(ウエーブインスパイア搭載 )として、今もシューズの安定性の基盤となっています。
  • フォームウエーブ(構造としてのWAVE): 「ウエーブスカイ8」では、もはや樹脂プレートはありません 。代わりに2層の異なるフォーム素材(ENERZYなど)で波形構造そのものを作り出し、クッション性を最大化しています 。これも進化した「WAVE」の一形態です。
  • 推進プレートとしてのWAVE(反発プレート): これが一番の進化かもしれません。現代のレーシングモデルにおいて、「MIZUNO WAVE」の役割は「推進プレート」そのものを指すようになっています。「ウエーブライダー29」の植物由来プレート 、「リベリオン FLASH」のグラスファイバー強化プレート 、そして「リベリオン PRO」のカーボン強化プレート は、ミズノの定義ではすべて、それぞれの目的に最適化された最新の「MIZUNO WAVE」なんですね。

「WAVE」は、安定パーツから、シューズの性能を決定づけるプレートテクノロジーの総称へと進化している。そう理解すると、ミズノのシューズチャートがより深く理解できる気がします。

総括:ミズノ ランニング シューズ チャート

ミズノのランニングシューズチャート、いかがでしたでしょうか。本当に多くのモデルがありますが、それぞれのモデルがどんなランナーの、どんな目的のために設計されているのか、その背景にある「ENERZY」と「WAVE」という2大テクノロジーの組み合わせと進化を知ると、ラインナップ全体がぐっと選びやすくなったのではないでしょうか。

最後に、この記事で紹介した主要モデルのスペックを一覧チャートにまとめておきます。あなたのレベルと目的に照らし合わせながら、ぜひ、最高のパートナー選びの参考にしてください。

ミズノ主要ランニングシューズ 性能・スペック比較チャート

モデル名 主なターゲット タイプ 重量(g)   (27.0cm片方) ドロップ(mm) スタックハイト(mm) (ヒール/前足部) プレート (WAVE) ミッドソール主要素材 価格帯(税込)
ウエーブライダー29 初心者〜サブ4、ジョグ ニュートラル 約265g 10mm (データなし) 植物由来プレート ENERZY NXT, ENERZY ¥17,600
ウエーブスカイ8 フルマラソン完走、LSD、衝撃緩和 ニュートラル 約277g 8mm 42mm / 34mm Foam Wave (2層フォーム) ENERZY NXT, CORE ¥19,800
ウエーブインスパイア21 初心者、安定性重視(オーバープロネーション) サポート 約283.5g 12mm 38mm / 26mm サポート形状プレート (データなし) ¥16,500
ウエーブリベリオン FLASH 3 サブ3.5、スピード練習 ニュートラル 約245g 3mm 37.5mm / 34.5mm グラスファイバー強化ナイロン ENERZY nxt, ENERZY ¥20,900
ウエーブリベリオン PRO 3 サブ3、エリートレース ニュートラル 約225g 4mm 39.5mm / 35.5mm カーボン強化ナイロン ENERZY XP ¥29,700
ウエーブデュエル 4 スピードトレーニング、駅伝 ニュートラル 約190g 7.5mm 25.0mm / 17.5mm (データなし) (データなし) ¥17,600

この記事で紹介した情報は、私がリサーチした時点(2025年秋シーズン)のものです。スペックや価格、ラインナップは今後変更される可能性があります。

また、シューズのフィット感や走り心地は、あなたの足の形や走り方によって、本当に大きく異なります。この記事の情報はあくまで一般的な目安として参考にしていただき、最終的には必ずご自身の足で試着(できればランニングマシンなどで軽く走行)して判断することをおすすめします。

正確な製品情報については、ミズノの公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

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