ニューバランス ランニングシューズのチャート活用ガイド

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こんにちは!スポーツシューズNAVIの運営者、Fです。

ニューバランスのランニングシューズを探していて、「種類が多すぎて選べない!」って思ったことありませんか? 私も最初は、あの豊富なラインナップを見て「うーん、どれも良さそうだけど…」とちょっと途方に暮れた経験があります(笑)。

とくに「ニューバランス ランニング シューズ チャート」と検索してみても、専門用語が並んでいたりして、結局どのモデルが自分の目的に合うのか、その「選び方」が難しいんですよね。

「初心者」向けの「ジョギング」シューズはどれ? 「レベル別」だとどう違うの? 「安定性」重視や「オーバープロネーション」に対応するモデルは? それに「1080」と「880」と「860」って、数字が似てるけど何が違うの?…そんな疑問だらけになっちゃうかもです。

この記事では、そんな複雑に見えるニューバランスのシューズチャートを、私Fがスッキリ整理して、できるだけ分かりやすく解説していきますね。読み終わる頃には、きっとあなたにピッタリな一足を見つけるヒントが得られるかなと思います!

  • ニューバランスの2大ミッドソールテクノロジーの違い
  • スピード重視「FuelCell」シリーズのレベル別チャート
  • 快適性重視「Fresh Foam X」シリーズの目的別チャート
  • あなたの走りに合うモデルの具体的な見つけ方

ニューバランス ランニング シューズ チャートの見方

まずは基本の「キ」から。ニューバランスのシューズチャートを理解する上で絶対に欠かせない、2つのメインテクノロジーについて、その特徴を分かりやすく解説しますね。ここを押さえるだけで、チャートが一気に読みやすくなりますよ。

選び方の鍵は2大ミッドソール

現在のニューバランスのパフォーマンスランニングシューズを理解する鍵は、大きく分けて2つ。「Fresh Foam X(フレッシュフォームX)」「FuelCell(フューエルセル)」という、2つの主要なミッドソール(靴底の中間部分)技術にあります 。

これがちょっと面白いのが、この2つは「良い→すごく良い」みたいな上下関係(垂直的な関係)じゃなくて、「目的が違う」という水平的な関係なんです 。

例えば、「今日はスピードを出して追い込むぞ!」というスピードトレーニングの日には反発性の高い「FuelCell」を選んで 、「明日は疲労抜きでゆっくり60分」というリカバリージョグの日にはクッション性抜群の「Fresh Foam X」を選ぶ 、といった感じですね。

ランナーがFresh Foam Xを「卒業」してFuelCellに行く、というわけじゃなく、その日のコンディションやトレーニングの目的に合わせて使い分ける。これがニューバランスの提案するチャートの基本的な考え方なんです。(出典:ニューバランス フットウェアテクノロジー

チャートの基本分岐点

  • FuelCell(フューエルセル)スピードと反発性を追求 。レースやスピード練習向け。
  • Fresh Foam X(フレッシュフォームX)クッション性と快適性を重視 。日々のジョギングやLSD、リカバリー向け。

まずは自分が今「スピード」を求めているか、「快適さ」を求めているかで分類するのが、チャート攻略の第一歩です。

クッション性のFresh Foam X

Fresh Foam Xは、ニューバランスの「快適性」と「保護性」を象徴するテクノロジーですね。「フワフワ」 とか「ソフトな接地感」 と表現されることが多く、ランニング中の着地衝撃をしっかり和らげてくれるのが最大の特徴です 。

ただ、ここで注目したいのは、Fresh Foam Xは「単に柔らかいだけ」ではないという点。ニューバランスはスポーツ科学研究所(New Balance Sports Research Lab)で収集した膨大な「足圧分布データ」なんかを基に 、ミッドソールの形状や硬さを緻密に設計しているんです。

例えば、エントリーモデルの「Fresh Foam 520 v9」でも、衝撃が一番かかる踵(かかと)部にはしっかりクッション性を配置し、蹴り出しで安定性が必要な前足部は安定性を持たせた構造になっています 。また、万能モデルの「880」も、「踵はフワフワだけど、前足部は地面を感じて加速できる」 という絶妙なセッティングが施されています。

このように、必要な場所に、必要なクッションとサポートを配置する「インテリジェントなクッション」。だからこそ、LSD(ゆっくり長く走る)や、エリートランナーのリカバリージョグ 、そしてもちろん、まだフォームが固まっていない「初心者ランナー」がケガなくトレーニング量を増やしていく過程 を、安全にサポートしてくれるんですね。

反発性のFuelCell

一方、FuelCellは「スピード」と「パフォーマンス」のためのテクノロジーです 。Fresh Foam Xとは対照的ですね。

こちらのキーワードは、なんといっても「優れた反発弾性」 。ニューバランス史上最高レベルの反発弾性を誇る素材 とも言われていて、まるでトランポリンの上を走っているような「弾む感覚」が魅力です。

着地した時のエネルギーをミッドソールがギュッと吸収して、それを瞬時にグンッ!と「次の一歩のエネルギー」 に変えてくれる感じ。これが、同じペースで走りやすくなる ことに繋がります。

特に、レーシングモデルではこのFuelCellフォームと「カーボンプレート」 や「TPUプレート」 を組み合わせることで、驚くほど高い推進力を発揮します 。

自己記録の更新を目指すレースデイ はもちろん、日々のスピードトレーニング で、自分のパフォーマンスをもう一段階引き上げたいランナーに最適なテクノロジーと言えるでしょう。

初心者とジョギング向けの選び方

「ランニングを始めたばかり」という初心者の方や、健康維持のための「ジョギング」がメインという方の場合、FuelCellのような高反発スピードモデルよりも、まずは「保護性能」を最優先に考えるのがおすすめです。

ランニングを始めたての頃は、まだランニングフォームが安定していなかったり 、体が着地の衝撃 に慣れていなかったりしますからね。ここで無理をするとケガにも繋がりかねません。

だからこそ、大事になるのが、先ほど出た「クッション性」(着地衝撃の緩和) と、「安定性」(着地のブレ抑制やフォーム維持) の2つです。

この観点から言うと、高反発なFuelCellよりも、衝撃をしっかり吸収してくれるFresh Foam搭載のエントリーモデル や、伝統的にクッションと耐久性に定評のあるACTEVA(アクティバ) というミッドソールを使ったモデル が、最初の一足として非常に優秀かなと思います。

具体的なエントリーモデル例

Fresh Foam 520 v9

エントリーモデルながら、上位モデルと同じく足圧データに基づいて設計された厚めのFresh Foamを搭載。踵のクッションと前足部の安定性を両立させているのが特徴です。ハイテクな快適性を比較的手頃な価格で体験できる一足ですね。

M413

特に安定性を重視する初心者の方におすすめです。足裏をワイド(幅広)に設計していて、左右の動きにも安定感をもたらしてくれます。アッパー中足部の3Dプリントも、しっかりサポートしてくれますよ。

FLASH / STROBE
軽量でクッション性と耐久性を兼ね備えた「ACTEVA」ミッドソール を採用した多目的モデルです。日々のランニングはもちろん、ジムでのトレーニングや普段使いまで、幅広く活躍してくれる便利な一足です。

ランニング初心者向けのシューズ選びについては、「ランニング初心者のためのシューズ選び完全ガイド」でも詳しく解説しているので、よかったら参考にしてみてください。

安定性とオーバープロネーション

ランナーの足のタイプ(走り方の癖)には、大きく分けて「ニュートラル」と「オーバープロネーション」があります。

「オーバープロネーション」というのは、走るために着地したときに、足首が内側に倒れ込みすぎる状態のこと 。これが過度になると、足首や膝、さらには股関節などへの負担 が増え、ケガの原因になることもあると言われています。もしご自身の「靴底のすり減り方」を見て、踵(かかと)の内側が極端にすり減っている場合は、このタイプかもしれません。

一方、「ニュートラル」 は、着地時の倒れ込みが適正な範囲内のタイプです。

ニューバランスは、このオーバープロネーションを補正し、安定感を高めるための「スタビリティ(安定性)」モデル も、もちろんしっかり用意しています。その代表格が、後ほど紹介する「Fresh Foam X 860」シリーズです 。これらのモデルは、ミッドソールの内側部分の素材を硬くするなど、構造的に倒れ込みを防ぐ設計 が施されています。

シューズ選びの最重要注意点

足のタイプに合わないシューズを履くことは、逆効果になる可能性があります。

例えば、オーバープロネーションでない「ニュートラル」の人が強力なサポート機能(スタビリティ)のあるシューズを履くと、不自然な走り方になってしまったり、逆にオーバープロネーションの人がサポートのないニュートラルモデルを履き続けたりすると、ケガのリスクを高めることにもなりかねません。

ご自身の足のタイプが分からない場合は、一度ランニング専門ショップなどで足型を計測し、専門のスタッフさんに相談するのが、最適な一足を見つける一番確実な近道ですよ。

オーバープロネーションについてもっと知りたい方や、ご自身のタイプが気になる方は、「オーバープロネーションとは?原因と対策シューズの選び方」の記事もチェックしてみてくださいね。

目的別ニューバランス ランニング シューズ チャート

基本がわかったところで、いよいよ実践編です!あなたのランニングの「目的」や「レベル」に合わせて、チャートから具体的なモデルを絞り込んでいきましょう。ここでは代表的な人気モデルをピックアップして、さらに詳しく解説しますね。

レベル別スピードモデル3選

「スピード」を求めてFuelCell(フューエルセル)を選んだ場合、チャートはさらに「プレート」の有無と素材で細分化されます 。ここがスピード系チャートの面白いところです。

FuelCell SuperComp Elite v4 (レースデイ・自己ベスト)

これはニューバランスの最高峰レーシングシューズ、いわゆる「スーパーシューズ」と呼ばれるカテゴリーのモデルです 。最もアグレッシブ(反発性が高い)なFuelCellフォームと、推進力を最大化するカーボンファイバープレートを組み合わせています 。まさにレース当日、自己記録の更新 を目指すエリートランナーからシリアスランナーのための、決戦用モデルですね。

FuelCell Rebel v4 / v5 (トレーニング・サブ4)

Rebel(レベル)は、FuelCellの弾むような反発力 を持ちながらも、カーボンなどの硬いプレートを内蔵していない スピード系トレーナーです。プレートがない分、Eliteほどの硬さ(剛性)はなく、より快適に日々のスピードトレーニング やテンポ走で活躍します。

Eliteをレース本番用に温存しつつ、日々の練習でその「弾む感覚」を養うための完璧な練習パートナー という位置づけですね。汎用性が高く、v5はマラソンで「サブ4(4時間切り)」を目指すランナーにも適している と言われています。

FuelCell Propel v5 (プレート入門・サブ5)

Propel(プロペル)は、FuelCellチャートの中で非常に面白い位置にいるモデルです。このシューズは、カーボンよりも柔軟な「TPUプレート」を搭載しています 。

これにより、Rebel(プレート無し)よりは明らかな推進力のアシストを感じられ、でもElite(カーボン)ほどアグレッシブではない…という絶妙なバランスを実現しています。マラソンで「サブ5(5時間切り)」を目指すランナー や、「いきなりカーボンプレートはちょっとハードルが高いけど、プレートの推進力は体験してみたい」という、プレートシューズ入門にピッタリの選択肢かなと思います。

FuelCellシリーズ・スピードチャート早見表

モデル名 主な目的 プレート素材 目標タイム(目安)
SuperComp Elite v4 レースデイ / 自己ベスト カーボンプレート シリアス〜エリート
Rebel v5 スピードトレーニング / テンポ走 なし サブ4目標
Propel v5 推進力アシスト / プレート入門 TPUプレート サブ5目標

※目標タイムはあくまで目安です。ご自身の走力やフォームに合わせてお選びください。

快適クッションの1080

ここからは「快適性」のFresh Foam Xファミリーです。チャートのもう一方の雄ですね。「1080(イチマルハチマル)」は、その中でも「マックスクッション」 を担当する、ニューバランスのプレミアムクッションモデルです。

とにかく「抜群のクッション性」 を誇り、砂浜を走るような とも形容されるほどのソフトな接地感が特徴。リラックスしてランを楽しみたい人 や、LSD(長時間ゆっくり走る)、ウォーキング 、エリートアスリートのリカバリージョグ に最適です。

後述する万能モデルの880と比較すると、ミッドソールが厚いにもかかわらず、より軽量 に仕上げられていることが多く、まさにラグジュアリーな快適性を追求したモデルと言えますね。快適性を最優先する「ニュートラル」 ランナーには、まず試してほしい一足です。

万能デイリーの880

「880(ハチハチマル)」は、ニューバランスの「ど真ん中」であり、「スタンダード」な万能デイリートレーナーです 。ランニングシューズ界の優等生、といった感じでしょうか(笑)。よく「ワークホース(主力)」と表現されますね。

1080が「最大限のクッション」に振り切っているとすれば、880の魅力は「クッション性と反発性の完璧なバランス」 にあります。

実際に履いてみると、着地する踵(かかと)はフワフワと快適なのに 、地面を蹴り出す前足部は「地面反力を使って加速する感覚」 もしっかり残っている…そんな絶妙なセッティングが特徴なんです。

このバランスの良さから、「初心者ランナー」の最初の一足 として、ケガなくトレーニング量を増やしていく過程 を強力にサポートしてくれますし、同時に「中上級者のロング走」 にも十分対応できる性能を持っています。

文字通り「すべてをこなせる一足」を求めている「ニュートラル」 タイプのランナーには、まずコレをおすすめしたい、信頼と実績のモデルです。

私も大好きな880シリーズについては、「ニューバランス Fresh Foam X 880 レビュー!万能デイリートレーナーの魅力」で熱く語っているので、ぜひご覧ください(笑)。

安定サポートの860

そして「860(ハチロクマル)」が、先ほど「安定性」のセクションで登場した、Fresh Foam X ファミリーのスタビリティモデルです 。

基本設計は880や1080と同じ快適なFresh Foam Xプラットフォームを使いつつ、ミッドソールの内側を硬くするなど、構造的なサポート機能を搭載しています。これにより、オーバープロネーション(足の内側への過度な倒れ込み)を防ぎ、安定感のある走り を実現してくれます。

チャート上の位置づけとしては、「880」のスタビリティ(安定性)版、というのが一番分かりやすいかなと思います。快適なクッションは欲しい、でもオーバープロネーションのサポートも絶対に必要…そんなランナーのニーズに真正面から応えてくれるモデルですね。

Fresh Foam X のチャート分岐(おさらい)

Fresh Foam Xのチャートは、非常にロジカルです。まず「足のタイプ」で分岐します。

  • 足が内側に倒れ込みやすい (オーバープロネーション) の人 → 迷わず「860
  • 特に癖のない (ニュートラル) の人 → (次のステップへ)

ニュートラルの人は、次に「求めるクッションレベル」で好みの選択をします。

  • バランス型で万能なシューズが欲しい → 「880
  • とにかく最大限のフワフワ・プレミアムクッションが欲しい → 「1080

このロジックで選ぶと、自分のニーズから大きく外れることはないですよ!

BOA搭載モデルの特徴

最後にちょっと番外編。ニューバランスのシューズの中には、従来の靴紐の代わりに「BOAクロージャーシステム」を搭載したモデルもあります 。

これは、皆さんもスキーブーツやゴルフシューズなどで見たことがあるかもしれませんが、ダイヤルをカチカチと回すことで、細いワイヤーを締め上げ、フィット感を調整する という画期的な仕組みです。

メリットは、何と言っても「最適なフィット感が瞬時に得られる」 こと。紐のように結び加減でムラが出ることもありません。そして、「脱ぎ履きがスピーディー」 なこと。ランニングの準備や、レース後の疲れた足での靴脱ぎが本当に楽になります。もちろん、走行中に紐が緩む、あのわずらわしい心配からも解放されます。

これはミッドソールの種類(FuelCellかFresh Foamか)とはまた別の「機能性」の選択肢 ですが、ニューバランスも「FUEL CORE SONIC M」 といったモデルで採用しています。フィット感を何よりも重視する人や、トライアスロンのように素早い着脱(トランジション)が求められる人には、非常に面白い選択肢になるかもしれませんね。

総括:最適なニューバランス ランニング シューズ チャート

ここまで、ニューバランスのランニングシューズチャートについて、かなり詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?

複雑に見えたあの豊富なラインナップも、「FuelCell(スピード)」「Fresh Foam X(快適性)」という2大プラットフォーム を軸に、そこからさらに「プレートの有無(FuelCell側)」 や「足のタイプ(Fresh Foam側)」 で分岐していく…というロジックさえ分かってしまえば、かなり選びやすくなったんじゃないかなと思います。

最後に、あなたに最適な一足を見つけるための「F式・チャート(決定木)」を、もう一度おさらいしておきましょう。

F式・ニューバランス ランニング シューズ チャート活用術

  1. ステップ1:目的を決める (プラットフォーム選択)
    • 「スピード・反発性」が欲しい → FuelCell へ (ステップ2へ)
    • 「快適性・クッション」が欲しい → Fresh Foam X へ (ステップ3へ)
  2. ステップ2:[FuelCellを選んだ場合] レベルで選ぶ
    • レース決戦用 (カーボン) → SuperComp Elite
    • 日々のトレーニング (プレート無) → Rebel
    • 推進力アシスト (TPU) → Propel
  3. ステップ3:[Fresh Foam Xを選んだ場合] 足のタイプで選ぶ
    • 安定性・オーバープロネーション → 860
    • 特に癖のないニュートラル → (ステップ4へ)
  4. ステップ4:[ニュートラルを選んだ場合] 好みで選ぶ
    • 万能・バランス型 → 880
    • 最大・プレミアムクッション → 1080

もちろん、これはあくまでチャートを使った選び方の「目安」です。シューズは最終的に「足との相性」がすべて、と言っても過言ではありません。デザインや機能、スペックも大事ですが、それ以上に大切なのが、あなたの足にちゃんとフィットしているかどうかです。

最後のお願い

この記事の情報やチャートは、あくまでシューズ選びの参考としてご活用ください。気になるモデルが見つかったら、最終的にはぜひ専門のショップで実際に足を入れて、可能であれば少し走らせてもらうなどして、ご自身の足との相性を確かめてみてくださいね。

正確な情報や最新のモデルについては、ニューバランスの公式サイトなどでご確認いただくことをおすすめします。

この記事が、ニューバランスという素晴らしいブランドのシューズチャートを読み解き、あなたのランニングライフを最高の一足でサポートする、そのお手伝いになれば幸いです!

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