こんにちは!スポーツシューズNAVIのFです。
テニスシューズって、デザインが洗練されててかっこいいモデルが多いですよね。私もお店で見かけるたび、「これ、普段履きにしたらおしゃれかも?」なんて思うことがよくあります。
特にアディダスのテニスシューズなんかは、街でも履けそうなデザインが多くて魅力的です。でも、ちょっと待ってください。それをそのまま通学や外履きに使うのって、実はあまり良くないかもしれないんです。
気になって調べてみたら、いわゆる普通の運動靴との違いが結構あって、ウォーキングやランニングに使うのも、どうやら専門外みたいなんですよね。
ただ、「テニスシューズ」という名前でも、普段履きに最適なモデルもちゃんと存在するんです。
この記事では、「競技用」と「普段履き用」の決定的な違いや、安全におしゃれを楽しむための選び方について、私なりにまとめた情報をお届けしますね。
- 競技用テニスシューズが普段履きNGな理由
- ウォーキングやランニングに向かない構造の違い
- 普段履きに最適な「テニススタイル」シューズとは
- ブランド別の「OKモデル」と「NGモデル」の見分け方
テニスシューズの普段履きがNGな理由

さて、まずは「なぜ競技用シューズが普段履きにNGなのか?」という核心的なところからお話ししますね。デザインはすごく魅力的なんですけど、残念ながら「歩く」ことを前提に設計されていないんです。それどころか、日常使いでは危険な場合すらあります。その技術的な理由を、ちょっと深く掘り下げて見ていきましょう。
競技用と運動靴、その違い
ひとくちに「運動靴」と言っても、スポーツによって求められる機能は全然違います。この違いを理解することが、最初のステップですね。
例えば、ランニングシューズは「前」に進むための設計 。軽さや、かかとからつま先へのスムーズな重心移動、そして前方への推進力を重視しています 。アッパー(靴の甲の部分)も、通気性を良くするために柔らかいメッシュ素材が使われていることが多いですよね。サイト内にもランニングシューズとウォーキングシューズの違いを比較した記事がありますが、それらとテニスシューズは、さらに根本的な設計思想が異なります。
一方、テニスシューズは「横」の動きに特化しています 。急なストップ&ゴーや、激しいサイドステップで足が靴の中でズレないよう、側面をガッチリと固める「サイドサポート」が非常に強力なんです 。アッパーも、摩擦に耐えるためにPU(ポリウレタン)樹脂などでガチガチに補強されています。
歩行動作との致命的なミスマッチ
普段の「歩行」は、基本的にランニングと同じ「前」への動きですよね。ここに、テニスシューズの横方向けのガチガチな設計が、ミスマッチを起こしてしまうんです。
歩くときに靴の側面が硬すぎると、足の自然な動きが妨げられて、なんだか「ギプスをはめて歩いている」ような、ぎこちない感覚になるかもしれません。これは快適じゃないだけでなく、疲れやすさにも直結してしまいます。
ウォーキングやランニングに不向きな訳
じゃあ、同じ「前」に進むウォーキングやランニングならどうなの?と思うかもしれませんが、これもハッキリおすすめできません。
主な理由は、テニスシューズの「重さ」と「クッション性の質」にあります。
理由1:耐久性と引き換えの「重さ」
テニスシューズは、コートとの激しい摩擦に耐える「耐久性」や、足を強力に保護する「サポート性」を最優先にします。そのため、どうしてもパーツが多くなり、重くなりがちです 。
アディダスの「バリケード」のレビューを見ても「若干、重みのあるシューズ」 といった声があるくらいです。テニスのプレー中なら気にならなくても、これを履いて長距離のウォーキングやランニングをしたら…たった数十グラムの違いが、後半に大きな疲労としてのしかかってくると思います。
理由2:安定性重視の「クッション」
クッション性も違います。ランニングシューズが(特に踵の)「衝撃吸収性」 を重視してフワフワなモデルが多いのに対し、テニスシューズは横移動時の「安定性」も必要です。
あまりフワフワで沈み込みすぎると、サイドステップの時に足首がグラついて捻挫の原因になりますからね。なので、テニスシューズのクッションは「衝撃は吸収するけど、沈み込みすぎない硬さ・反発性」を持っていることが多いんです。この「硬め」の感覚が、長距離の歩行やランニングでは、路面からの衝撃をダイレクトに感じさせてしまうかもしれません。
目的外の使用は疲労や怪我のリスクも
テニスシューズで長距離のウォーキングやランニングをすると、その重さや硬さが足首や膝に余計な負担をかける可能性があります 。こうした小さな負担が蓄積すると、思わぬ怪我に繋がることも…。
それぞれのスポーツ専用の靴を履くことが、パフォーマンス向上だけでなく、怪我の予防にも繋がります 。どの靴を選べばいいか迷ったら、スポーツ専門店の店員さんやシューフィッターに相談するのが一番ですね。
通学や外履きに競技用が危ない理由
私が一番「これは危ないな」と思ったのが、靴底(ソール)の問題です。これは通学や外履きといった「日常」に直結します。
テニスシューズのソールは、特定のテニスコート(サーフェス)に合わせて、ピンポイントに性能がチューニングされています。
- オムニ・クレーコート用: 砂入り人工芝(オムニ)や土(クレー)で滑らないよう、ソールが「ボコボコとしたスタッド状」になっています 。これをアスファルトやコンクリートで履くと、スタッドが面白いようにすぐに削れて、まずテニスで使えなくなります。それだけでなく、接地面が「点」になるので非常に不安定。特に雨の日の駅の構内やコンビニの床など、ツルツルした場所ではヒヤッとする場面があるかもしれません。
- カーペットコート用: 室内カーペット用は、逆に摩擦が強すぎるため、あえて溝をなくした「フラットソール(裏がつるつる)」を採用しています 。これを外履きに使う危険性は…想像できますよね。濡れたタイルやマンホールの上では、排水性がゼロなので非常に滑りやすく、転倒のリスクが極めて高いです。これは本当に危険です。
「オールコート用」なら万能?
じゃあ「オールコート用」なら大丈夫かというと、それも「テニスコート上での万能性」という意味です。アスファルトでの耐摩耗性や、雨の日のグリップ力は、もちろん「歩行用」に設計された靴には及びません。通学や外履きで歩く場所は、テニスコートではないんです。
硬いソールとねじれ剛性の問題点
もう一つ、歩きにくさの決定的な原因となるのが「ソールの硬さ」、特に「ねじれ剛性」です。
テニスは左右への激しい切り返しで、靴が過度にねじれると怪我に繋がります。そのため、競技用モデルは靴の「ねじれ」を防ぐために、土踏まずの部分に「TPUプレート」 のような非常に硬い部品(シャンク)を入れていることが多いんです。
この「ねじれ制御」機構 が、クセモノです。
「歩行」という動作は、かかとで着地し、足裏全体が地面につき、最後につま先で蹴りだすという、しなやかな「ローリングモーション(屈曲)」によってスムーズな重心移動を可能にしています。
しかし、テニスシューズの硬いプレートは、この歩行に必要な「しなり」を物理的に妨害してしまうんです 。まるで足の裏に硬い「板」を当てて歩いているようなもので、不自然な歩き方を強制されます。
その結果、足のアーチ(土踏まず)や膝、人によっては腰にまで不必要な負担がかかり、長時間歩くと痛みや疲労につながる可能性があるんですね 。
シャンクはウォーキングシューズにもあるけれど…
「シャンク」自体は、アーチサポートや安定性のために、ちゃんとしたウォーキングシューズにも入っている部品です 。でも、テニスシューズのものは「左右のねじれ防止」という目的が加わるため、多くの場合「より硬く、より強力」に作られています。歩行にとっては、その強さが「過剰」になってしまうんですね。
アディダスの競技モデルは普段履きNG
例えば、アディダスで言うと「バリケード(Barricade)」 や「アディゼロ(Adizero)」 といったシリーズが競技用ハイエンドモデルにあたります。
これらのレビューを見ると、「狭く固すぎて足が入りそうもない」 「馴染めばしっかりと足をホールドしてくれる」 といった言葉が並びます。これはテニスプレイヤーにとっては「足が中でブレない」という「安心感」 に繋がる最高の褒め言葉なんです。
競技者の「快適」は歩行者の「窮屈」
この感覚の違いがとても重要です。テニスプレイヤーが求める強固な「ホールド感」や「拘束感(Containment)」は、歩行者が求める「リラックス感」や「開放感」とは、まさに真逆のベクトルを向いています。この「快適性の定義の違い」を理解しないと、ミスマッチが起きてしまいますね。
デザインがいくらカッコよくても、これらの競技用モデルを普段履きに「転用」するのは、足の健康のためにも、残念ながらやめておいた方が賢明です。
普段履き向けテニスシューズの選び方

ここまで「NG」な話ばかりしてしまいましたが、もちろん「OK」なテニスシューズもあります!というか、むしろ「普段履きのため」に作られたモデルがたくさんあるんです。
ここからは、その「OK」なモデル=「テニススタイル」のスニーカーに焦点を当てて、その見分け方と、具体的なおすすめモデルを紹介しますね。ここさえ押さえれば、安全におしゃれを楽しめますよ!
普段履きOKなテニススタイルとは
私たちが普段履きとして探すべきなのは、「競技用(Performance)」シューズではなく、「テニススタイル(Lifestyle)」と呼ばれるスニーカーです。
これらは、テニスというスポーツの歴史や、往年の名作シューズのデザインにインスパイアされつつも、設計の目的は完全に「日常の快適性(歩行、ファッション性)」に置き換えられています。
ラコステ 、プリンス 、ウィルソン といったテニス由来のファッションブランドが出しているスニーカーも、その多くがこのカテゴリーに入りますね。
競技用との見分け方
じゃあ、どうやって見分けるか? ポイントはこんな感じです。
- ソール(靴底): 歩きやすいフラットなラバーソールです。オムニ用のようなボコボコしたスタッド や、カーペット用のようなツルツル ではありません。
- アッパー素材: 柔らかい天然皮革 、合成皮革 、キャンバス地 など、足馴染みの良い素材が使われています。競技用のような樹脂パーツでの過度な補強は少ないです。
- 硬いプレート: ねじれ防止用の強力なシャンク は入っていないか、入っていても歩行を妨げない柔軟なものです。
- 販売場所: ファッション系セレクトショップや、ABCマートのような一般的な靴屋さんで「スニーカー」として広く扱われています。(競技用ハイエンドモデルは、テニス専門ショップやスポーツ店の「テニスコーナー」で売られていることが多いです)
アディダスの普段履きならスタンスミス
アディダスのテニスシューズを普段履きしたいなら、選ぶべきはもうこれ一択かもしれません。「スタンスミス(Stan Smith)」です 。
面白いことに、スタンスミスも元々は1960年代に誕生した画期的な「競技用」テニスシューズでした 。ですが、テクノロジーの進化で競技の第一線からは退き、その「流行に左右されないシンプルなデザイン」と「スマートなシルエット」が、ファッションアイテムとして再評価されたんです 。
細身のフォルムは足元をすっきりと見せ、「清潔感」のあるコーデに仕上げてくれます 。パンツスタイルにもスカートスタイルにも 、なんならビジネスカジュアルにも合わせやすい万能性は、本当にすごいと思います。スタンスミスのような白スニーカーの着こなしについては、白スニーカーのおすすめメンズコーデ術の記事でも詳しく紹介していますよ。
シュータンのスタン・スミス氏の顔プリント も良いアクセントですよね。1991年には「世界一売れたスニーカー」としてギネスブックに認定された(出典:Guinness World Records “Best-selling trainers”) という歴史も、単なるスニーカー以上の「ストーリー性」を感じさせてくれます。
ナイキ コートレガシーの評価
ナイキ(NIKE)でこの「テニススタイル」の系譜を受け継いでいるのが、「コートレガシー(Court Legacy)」 などの「コート」シリーズです。
これらのモデルのレビューを見ると、競技用モデル(例えば「エアズームヴェイパー」など)とは評価軸がまったく違うのが分かります。
「形も可愛い」 「お安く買えて良かった」 「履きやすかったので今回はホワイトを購入」
といったように、評価は「デザイン」「価格」「日常の快適性」に集中しています 。これは、ユーザーがこのシューズを「ファッションアイテム」として正しく認識している証拠ですね。カジュアルでスポーティーな外観 が、普段履きとして広く受け入れられています。
キャンバス素材モデルの魅力
特にキャンバス素材を使ったモデル は、レザーのスタンスミスとはまた違った、軽やかでラフな印象を与えてくれます。価格も手頃なことが多く、特に「春〜夏にかけてたくさん履きたい」 というニーズにピッタリなスニーカーだと思います。
アシックス「普段使い」の罠
ここで、ブランド選びでちょっと注意したい「罠」についてもお話しします。まずはアシックス(ASICS)です。
レビューの「普段使い」に注意!
アシックスの「COURT FF」 といったハイエンドな競技用モデルのレビューに、「実用品・普段使い|自分用」 といった記述が見られることがあります。
これを見て「あ、普段履きOKなんだ!」と早とちりしてはいけません。
文脈をよく読むと、このレビューワーは「COURT FF2のフィット感が気に入っている」 リピーターであり、これは明らかにテニスプレイヤーであると推測されます。この場合の「普段使い」とは、「オフィスや買い物で普段履きする」という意味ではなく、「テニスの練習で普段から使う(=実戦投入する)」という意味で使っている可能性が非常に高いです。この言葉の多義性には、くれぐれも注意してくださいね。
ニューバランス996の致命的な罠
そして、私たちが遭遇しうる最大の「落とし穴」が、ニューバランス(New Balance)に潜んでいます。それは、モデル名「996」の混同です。
これは本当に紛らわしいのですが、市場には「996」という同じ番号を冠した、設計思想がまったく異なる2つの製品が存在するので、絶対に間違えないようにしてください。
【NGな996】競技用モデル
モデル名:「FuelCell 996」 (型番例: WCH996, MCH996)
これは「TPUプレートを封入し中足部のねじれを制御」 し、反発性の高い「FuelCell」ミッドソールを搭載した、ゴリゴリの「競技用」テニスシューズです。「コートカバータイプのプレーヤーにお勧め」 と明記されており、レビューでも「テニスシューズ」として「クッション性が良く履きやすい」 と評価されています(=あくまでプレー中に)。絶対に普段履き用ではありません。
【OKな996】ライフスタイルモデル
モデル名:「CM996」
こちらは「C-CAP」という軽量なEVAクッション素材 を搭載した、ニューバランスの伝統的な「ライフスタイル」スニーカーです。「長時間履いても疲れにくい」 「ビジネスカジュアルや普段使いに適している」 と評価されており、完全に「歩行」が主目的です。
「ニューバランス 996 普段 履き」と検索した人が、この違いを知らずに高価で歩きにくい「FuelCell 996」 を買ってしまうのは、本当に避けたい事態です。型番(CMか、WCH/MCHか)や価格帯、ソールの形状で見分けるようにしてください。
決定的な見分け方まとめ
この2つの「996」の違いを表にまとめてみました。購入前にぜひチェックしてください。
| 特徴 | 【OK】CM996 (ライフスタイル) | 【NG】FuelCell 996 (競技用) |
|---|---|---|
| 主な用途 | 歩行、普段使い、ファッション | テニス(特に競技) |
| 代表型番 | CM996 | WCH996 / MCH996 |
| 搭載テクノロジー | C-CAP(軽量クッション) | FuelCell(高反発), TPUプレート |
| ソール形状 | 歩行用のフラットなパターン | テニスコート用の特殊な溝やパターン |
| 見た目 | クラシック、レトロ | ハイテク、スポーティー |
ちなみに、普段履き用の「CM996」 に興味がある方は、こちらのニューバランス『996』と『574』の違いを比較した記事も参考にしてみてくださいね。ニューバランスの定番モデル「574」との違いが分かって面白いですよ。
正しいテニスシューズの普段履き知識
さて、色々とお話ししてきましたが、結論としてはこうなります。
「テニス シューズ の普段 履き」を成功させるカギは、自分の目的(プレーか?歩行か?)を自覚し、購入しようとしているモデルが「競技用」か「テニススタイル(ライフスタイル)用」かを、正しく見極めること、これに尽きますね 。
デザインの魅力だけで安易に競技用シューズ を選んでしまうと、歩きにくくて疲れる だけでなく、最悪の場合、雨の日に滑って転倒する といった安全面でのリスクも伴います。
この記事で紹介したスタンスミス やコートレガシー のような「ライフスタイル」モデルや、「CM996」 のような歩行用のモデルを選ぶのが、賢明な選択です。
迷った時の最終チェックリスト
とはいえ、次々と新しいモデルは出ますし、判断に迷うこともあるかと思います。そんな時は、このチェックリストを思い出してください。
- □ その靴は「テニス専門店」の「競技用具」コーナーにありますか?(→NGの可能性大)
- □ ソールは「ボコボコ」か「ツルツル」ですか?(→NG)
- □ 名前に「Barricade」「FuelCell」「COURT FF」と入っていますか?(→NGの可能性大)
- □ 型番に「WCH/MCH」と入っていませんか?(→NGの可能性大)
- □ 名前に「Stan Smith」「Court Legacy」と入っていますか?(→OKの可能性大)
- □ 型番は「CM996」ですか?(→OK)
この記事はあくまで私Fが調べた範囲での情報ですので、色や仕様が変更される場合もあります 。最終的にはお店のスタッフさんに「これはテニス用ですか?それとも普段歩く用ですか?」と、勇気を出して確認するのが一番確実かなと思いますよ!

